ダイレクト出版さんの「脳科学マーケティング100の心理技術」ロジャー・ドゥーリー著、読了しました。
書籍紹介、感想
「脳科学マーケティング100の心理技術」ロジャー・ドゥーリー著
こちらの本は、「広告心理学からニューロマーケティングへ」と題して、
脳科学をベースとしたニューロマーケティングについて書かれてあります。
近年、コンピュータ技術の発達によって、生きている人間の脳の動きを知ることが出来るようになりました。
MRIやCTですね。
脳ドッグなどで経験された方も多いかと思います。
脳をスキャンしてある事柄に対した時の人間の脳の反応を見る。
ニューロマーケティングというのは、
マーケターが脳科学のさまざまなデータをマーケティングに活用して良い結果を出せるように研究されたものです。
例えば、高額すぎる価格を目にした時の「脳」の反応は、「痛い」と感じた時の反応ととてもよく似ているそうですよ。
そういえば!
「素敵なワンピースだけど、この金額出すのはちょっと痛いかなぁ~。」とか言いますよね。
こういう言い回し、昔からしていたと思いますけど、たぶん偶然の一致じゃないですよね。
これ、販売者側、売る側の心理で読んでも参考になるけど、
顧客側の心理、つまり自分がものを買うときの心理に当てはめて読むと、とても面白いです。
いきつけのショップに行くと、見るだけのつもりだったのについつい買っちゃってる、とか
今季の洋服代は〇○円って決めてたのに、ネットで買っちゃった、とか
買い物したことのあるネットショップから、サプリメントのセールスレターが来てて思わずかっちゃった、とか
あなたもありますよね!
そんな時を思い返しながら、「あ~、なるほど!あの時は自分の脳のこの部分を刺激されて買っちゃったな~」
などと思いながら読むと面白かったです。
私が参考になった内容
私が、特に面白いと思ったのは
「1.価格が脳に与える影響」の中の(脳は高いものをありがたがる?)というワインの味の実験。
MRIで脳をモニターしながら、ワインをひと口飲むたびに脳を観察した実験です。
実際には価格の安いワインを、高級ワインと伝えて被験者に飲んでもらうと、
本当においしいと認識される部分が反応しているんですって!
その他、鎮痛剤と伝えたプラシーボ(実際には薬ではないもの)を
高額なもの、と低価格な物、と二通りのパターンで飲んでもらったところ、
高額な鎮痛剤と言われて飲んだ方が、よく効いたそうです。
面白いと思いません?
でも、自分的にはお安く良いものを買えた時ってすっご~く嬉しくて、
絶対ドーパミンとか出てると思うけどな。
余談ですけど、私はよく友人からお買い物上手って褒められるんですよね
それすっごい素敵だけどどこでいくら?って聞かれて〇〇で900円。とか言うと、
ええ~~!見えない!って言われることが多いです。
そういうのとはまた違うんでしょうか。
本の目次
本の目次はこちら↓↓↓
Chapter1 価格が脳に与える影響
Chapter2 五感を刺激して売り込む
Chapter3 脳喜がぶブランディング
Chapter4 紙媒体と脳の相性がいい理由
Chapter5 脳が喜ぶ写真の使い方
Chapter6 顧客の脳の信頼を勝ち取る
Chapter7 脳が喜ぶ接客スキル
Chapter8 脳が喜ぶセールステクニック
Chapter9 脳を刺激するコピーライティング
Chapter10 脳が喜ぶマーケティング
Chapter11 男性脳、女性脳それぞれの攻略法
Chapter12 顧客の脳を買う気にさせる
Chapter13 脳を刺激する映像メディア活用法
Chapter14 脳を刺激するインターネット活用法
脳科学に関する専門的な内容ではなく、あくまでマーケティングのための脳科学的な解説なので、
脳科学的な内容に関してはあっさりと解説されてあります。
知らない間に買っている「欲しい」が生まれるメカニズム!
「脳科学マーケティング100の心理技術」
是非読んでみてください!
最後までお読みくださいましてありがとうございます。
2016-05-14
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